五木寛之さんの講演です。
テーマは
「今を生きる力」!
大雑把に伝えますと、
世の中は何でもかんでもプラス思考、前向き、ユーモアで生きる事を提唱し、マイナス思考、泣く、嘆く事を排除しようとする傾向にあります。
しかし人間は、その対立した力のバランスの中で生きています。
悲しみ、苦しみ、寂しさ、切なさ等を素直に受け入れることも大事なんですよ。
と言う解釈をさせてもらいました。
その講演の中で印象に残った、ある母子のエピソードを載せたいと思います。
貧しい生活をしいていた母子。
裸電球の下で母は子供を膝枕で寝かしつけながら、何度も何度も子供に語り伝えました。
「お前もいつかは大人になっていくんだろう。
でもね、大人になるのは良い事だけではないよ。
何も起きていないのに、気持ちが落込み、周りの人全員が敵に見えてしまう時もある。
そういう時はね、頑張って乗り切ろうとせず抵抗しないで、肩を丸めて「あ〜ぁ」とため息をついてごらん。
そうすると、何となく気持ちが楽になり、一歩踏み出すことが出来る。
それで乗り越えても、またその落込む気持ちはやってくるよ。
それはね、人間の背負った宿命だから受け入れなさい。」
そうなんです。
何となく気持ちが滅入る時が誰にもあると思います。
それを排除せずに、それも自分。と、受け入れれば、人間の深みが出てくるのではないでしようか?
むしろその方が健全な気がします。(もちろん様々な考え方があります。)
話しが上手で引き込まれ、時間があっと言う間に過ぎてしまいました。
ありがとうございます!
その後の懇親会でも、様々な方々と交流を持つことができ、とても有意義な時間を過ごせました。
興味がある方は、是非、加藤まで〜!
致知新春講演会PartⅡ
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