夏の日差しでダメージを受けた頭皮、季節の変わり目に入り、フケや頭皮のかゆみに悩まされていませんか?
毎日シャンプーしているのに、頭がかゆくフケがでるそんなお客様の声をよく耳にします。
間違った対処法は、状態を悪化させてしまいます。薄毛になってしまう可能性もあります。頭皮に関して少しでも気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
フケとは、古くなった頭皮の角質が剥がれたものです。頭皮も他の皮膚と同様、平均約30日間のサイクルで新しく変わっていきます。
皮膚が正常なときは、シャンプーをすると古い角質は一緒に剥がれ落ちるので、ほぼ目立ちません。
フケを抑えるためには、頭皮を清潔に保つことが大切です。お湯の温度は熱すぎずに指の腹を使いマッサージ感覚で洗いシャンプー後は地肌をよく洗い流してください。濡れたまま放置すると頭皮から水分が蒸発して乾燥しやすくなり、におい、抜け毛、かゆみの原因になります。すすぎを終えたらタオルで水分をふき取り、ドライヤーで十分に乾かしましょう。地肌を清潔に保つためトニックスプレーなどもおすすめします。
さて、頭皮の状態で、乾燥しているタイプとオイリーなタイプの2種類に分かれます。皆さんはどちらのタイプでしょうか?
【乾燥タイプ】
乾燥性のフケは、肌自体が乾燥肌の人に多い傾向があります。カサカサに乾いて、細かくパラパラと落ちるフケが出るのがこのタイプに当てはまります。
●白いフケがパラパラ落ちる
●乾いたフケ
【オイリータイプ】
ベタベタして脂っぽく、頭皮や髪の間に貼りついて引っかかり、フケが大きなかたまりとなっている方は頭皮の皮脂の分泌が多い人に発生しやすく、脂漏性皮膚炎の可能性があります。
●ベタベタして湿っぽい
●かたまりになって落ちてくる
●頭皮に貼りつく
ちなみに・・・脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)とは
脂漏性皮膚炎とは、赤く炎症を起こしてかゆみを伴う皮膚疾患です。ひどくなれば強いかゆみから頭皮をひっかき、浸出液が出てかさぶたになったりもします。初期のうちは、軽症なら頭皮は赤くならずに脂っぽいフケが出るだけのことも。すでにフケやかゆみがひどい場合は、脂漏性皮膚炎のほか、アトピー性皮膚炎や乾癬(かんせん)などの疾患が原因ということもあります。症状がひどい場合は自己判断せずに、皮膚科専門医に診てもらいましょう。
・その他の要因
過剰に摂取すると頭皮に影響があるのは、刺激の強すぎる辛いものや甘いものが挙げられます。激辛ブームやスイーツブームが流行っていますが、適度に楽しむのが良いかもしれません。
過度のストレスや睡眠不足もフケの原因になります。血行不良、ホルモンバランスの乱れ、食欲不振などにより頭皮に影響が出ますので気をつけてください。
アルコールや脂肪分の多いものの取りすぎも原因のひとつになります。
フケ・頭皮のかゆみの予防の為には、新陳代謝を盛んにして、頭皮の毛細血管を丈夫にすることが必要です。血液の循環を良くする働きを持つビタミンB2(鮭など魚、豚肉、牛乳、海苔など)が不足すると、皮脂の分泌異常や角質化異常の原因になります。ビタミンE(卵、南瓜、大豆、アボカドなど)は抗酸化作用があるとされ、血管を拡張する働きがあり、頭皮の血流を正常化させるのでしっかり取り入れると効果が期待できます。
シャンプー剤の選び方も重要になります。
アミノ酸系、アルカリ系、せっけん系の3種類に分類されます。
アミノ酸系シャンプーは、アミノ酸から作られた合成界面活性剤を使用していて、洗浄力はやや弱めで、頭皮への負担が少ないシャンプーです。頭皮が乾燥するなど、皮膚トラブルのある方に向いています。
アルカリ系シャンプーは、動植物油脂が原料の合成界面活性剤を使用していて、頭皮に成分が残留すると地肌トラブルの原因になります。洗浄力が高いのでオイリータイプの方におすすめですが、頭皮にシャンプー成分が残らないよう、しっかりすすぐようにしましょう。
せっけん系シャンプーは天然成分を原料としているため、環境に優しいシャンプーです。頭皮への刺激も少なく洗浄力も高いものですが、洗った後に髪にパサつきがでやすいため、女性などロングヘアの方には不向きでしょう。
シャンプー選び方のポイント
●適度な洗浄力があるもの 頭皮をしっかりと洗えるもの
●洗髪後の仕上がりがよいもの すすぎ落ちのよいもの、洗いあがりがさっぱりするもの
●刺激の少ないマイルドなもの 頭皮にダメージの少ない低刺激のもの
乾燥している方→ アミノ酸系シャンプー
脂っぽい方→ アルカリ系シャンプー 頭皮の状態でシャンプーを使い分けるといいです。
肌の弱い方→ せっけん系シャンプー
シャンプーの方法も重要です。
①シャンプー前に、髪全体をぬるま湯で十分に洗い流します。
②シャンプーを手にとって頭皮から髪全体になじませます。
③マッサージしながら洗います。
④シャンプー成分を洗い流します。
⑤その後、リンスを髪全体になじませ、ぬるま湯ですすぎます。
⑥ぬれた髪をタオルドライした後、ドライヤーで乾かしましょう。
🆖ポイント